柳町 | かつての北国街道の町並みが残る地域
上田城の近くには、かつて北陸地方に抜ける北国街道がありました。
逆にいえば上田城は、その北国街道を押さえる城でもあったワケです。
戦の時は軍事上の理由で街道が封鎖されたりもしますが、平時の時は旅人や物資の運搬で人や物が往来した道でもあります。
現在、その北国街道の一部が観光地として整備され、上田市の観光地としてもピックアップされているんです。
それが柳町(やなぎまち)なんです。
この柳町は北国街道の宿場のひとつで、古い街並みが残っています。
例えば商家の蔵や古い建物など、当時の面影が残る町です。
また普通に民家もあれば、商店などもあり、観光客ばかりと思えば、地元の人が通学や通勤にも使っていたりします。
まっすぐの道の所どころに屈折した鉤の手を想わせる場所もあったりで、街道の雰囲気がよく残っているのが印象的でした。
これは保命水(ほめいすい)という名前の井戸。
真田昌幸が上田城の鬼門除けとして建立した海禅寺には、豊富な湧き水があり、明治14年に木管をつないで柳町まで引いたといわれる簡易水道です。
夏は冷たく、冬は温かく、また長寿の水として旅人や地域の人達に愛用されてきました。
今でも水を湛えています。
柳町には観光客向けのお土産屋をはじめ、酒屋や味噌屋、また雑貨屋などいろんな店があるので、散策しながらチェックするのも良いですね。
数百メートルしかない町並みですが、かつての北国街道の宿場町の雰囲気を味わえるスポットだと思います。